「いい顔したい」もほどほどに

世の中には、「いい顔したい」人たちがたくさんいます。

でも、世間に対して、あるいは特定の相手に対しての「いい顔したい」は、時にどこかにひずみを生じさせます。

なぜって、「いい顔」するには、どこかに「無理」が必要だったりするからです。




Aさんは、上司Bさんに残業を言いつかりました。
上司に「いい顔したい」Aさんは、その残業を引き受けました。

でもAさんは既婚者で、小さな子供が2人いるお母さんですから、引き受けたはいいものの、子供をどうしようか?と考えることになってしまったのです。
本来ならば残業などできる立場ではなく、定時退社して子供の面倒を見ないとなりません。

ですが、上司に「いい顔したい」Aさんは残業を引き受けてしまった…


するとAさんは、同じ部署のCさんに八つ当たりをし始めます。
「私が残業しなければならなくなったのは、Cさんがちゃんと仕事をしないからですよ!」と、ヒステリックに叫ぶ。
「Cさんがすべき仕事を私がしているのですよ!」とCさんに詰め寄り、Cさんを責めました。



さて。
この問題は、Aさんが言うように実はCさんの仕事であり、悪いのはCさんなのでしょうか?


Aさんが「上司にいい顔したがる人」だというのは、すでに職場ではバレていて「残業はできないと言えば済むことなのに」とみんな、心では思っている。

ですがAさんは、「いい顔」したいのですから、「残業はできない」と言うわけにはいかないのです。




「いい顔したい」には、理由があります。
「嫌われたくない」「(自分の)評価を下げたくない」など、それぞれに理由があるでしょう。
本人的には、「いい顔する」ことによって得られるメリットがある。



しかし、「いい顔したい」は結果的に、自分では処理できない質や量の問題を抱えることになりがちです。
ですので、「いい顔したい」も結構ですが、どこかで線引きすることが必要ではないでしょうか?