「こんなことで傷ついてたまるか!」私は悪くないと思えたこと

私は自分を責めることが多い。
自分が巻き込まれるトラブルや自分が傷つけられることは、全部自分が悪いのだとして自分を責め続ける。
でも、それはちょっと違うかも?と思えた話。


先日、ライスワークのための面接に行ってきた。
私は派遣のCADオペをしてきたので、今回もCADオペ募集の某企業だった。

ところが、面接をしたそこの社長はとんでもなく理屈屋で、「メンタルケアの仕事と両立したいから非正規雇用を希望している」という私のことが最初から気に入らなかったらしく、私の履歴書を見ては批判や侮辱的発言を繰り返した。

私も早い時点で「これはダメだな。早く撤収しよう」と考えてはいたものの、説教に加えてその社長の自慢話が続き、なかなか面接を終わらせることができなかったのだ。


この社長、面接の最初にこんな質問をしてきた。
「今までしてきた仕事で、楽しかったというものは何か?」

この質問に対して私は、「トラックドライバーとCADオペです」と答えた。

しかし、この答えをどうやら、勘違いされたらしい。
「だったら、トラックドライバーをすればいいじゃないか?」と言い出され、「いや、年齢的にも体力的にも現実的に無理なので」と答えると、「好きなことを仕事にしないからいけないんだ」的な説教が降ってくる。


ホントにもううんざりだった。

こんな意味がない時間を、これ以上使いたくはなかったが、一応面接という形なので帰るに帰れない。

それからしばらくもこんな無駄な会話が続き、嫌気も限界に来た頃、私の発言に対してこの社長が放ったのは「黙りなさい!」だった。
で、そこで言葉を失った私に罵倒は続けられ、魂が抜けたような無力感と、監禁されているかのような恐怖を感じ始めたことで、私は涙が溢れてきて、涙声で抗議したのだ。

すると、「だってアンタはトラックドライバーが一番好きだと言っただろう!?」と怒鳴るので、「CADが好きでCADオペをしたくてここへ面接に来ました」と言うと、その社長は「じゃあアンタは私に嘘を言ったのか!?」と怒鳴ってきた。

そこで私は堪忍袋の緒が切れた。

「私は、トラックドライバーが一番好きだなんて言ってないです。楽しかったことは何かと訊かれたからそう答えただけで、それが一番なんて順番はつけていないですよ。履歴書の中で話をしているから、時系列でそう答えただけです」と半分泣きながら食ってかかった。

そしたらその社長は、私の履歴書と職務経歴書をまとめて、机の上でパンパンと揃え、「はい!」と突っ返してきた。

つまり帰れと言う事か、と、ようやく私はそこで解放された。



この帰り道、悔しくて悔しくて、泣きながら運転した。

が、「こんなことで傷ついてたまるか!」という、意地のような気持ちも存在した。
面接とはとても言えない、その社長からの攻撃に耐え続けた、実に50分間。
その自分のガマンと努力を思い出し、怒りが湧いた。

私は途中で、いくつかの発言をした。
「面接なので、仕事に関係ない個人的なことはお話できません」
「私のスキルが、そちらの求めるものと合わないのでしたら、断っていただいて構いません」

しかし、そういう私の発言など無視するどころか、「個人的なことなど質問していない」と開き直る始末。
正直言って、手に負えなかった。


このことを帰路、思い出してみて、私は、「これは本当に私が悪いのだろうか?あの社長が言うように、私は向上心のない、過去の職場で何も学べていないダメ人間なのだろうか?」と自問し続けた。

54年生きていて、数え切れないほどの面接を経験したが、あんなに侮辱されたことは初めてだった。

…クソ野郎。
思わず、心の声を言葉にして吐き出した。


どうなの、私?
あんな風に罵倒される私が悪いの?

いや、面接に来た初対面の人間に、会社のトップでありながらあんな対応するなんて、あの人がバカでしょ?
履歴書だけ見て、私の何が分かるの?
ほんと、クソ野郎だわ。

ハローワークの求人票には、従業員数6名と記載されていたし、自社ビルとも記載されていたのに、面接に行ってみたら、自社ビルかもしれないが誰一人いない倉庫みたいに荷物が置かれている部屋で、居たのはその社長だけ。
しかも、社長の仕事部屋らしく、カーテンを閉めた暗くて狭い部屋で、社長の私物らしきものが床に散乱している、そんな場所で面接よ。

そんな状態で面接する人に、バカ呼ばわりされる私が悪いのか?
それとも、バカ呼ばわりする相手が悪いのか?


私はその時、心の在り方、心の立ち位置のようなものを決めた。

『私は悪くない』

悪いのは、バカ呼ばわりされた私じゃない。
悪いのは、他人をバカ呼ばわりした相手の方だ。

傷ついてたまるか!
あんな奴に傷つけられるもんか!

なので私は、この件をいつまでも引きずることはなかった。

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