私事だが、アルバイトを始めた。
コロナのこんな状態じゃあ、まともな収入も得られないから、なんとか1円でも、と思って始めたのだけど。
たかがアルバイトでも、53歳のおばちゃんには難しい問題で、需要があるのは立ち仕事だったり時給が安過ぎだったり夜勤だったり、と、なかなか見つからずにいた。
しかし、ようやく見つけた、条件はそこそこ良くて、過去に経験もあって、できるっちゃあできる仕事。
運良く採用され、そこへ数日前から働きに出ていたのだが。
昨日、つくづく思った。
「私、この仕事、好きじゃない」って。
メンタルの消耗が激しすぎる。
なぜなら、楽しくないから。
私は24歳の時、キャリアで最初のターニングポイントをむかえた。
それまで、「好きではなくてやりたくないが、できるから」という理由で選んでいた事務仕事を辞め、「やってみたいから」という理由だけでトラック運転手に転職。
それはそれはハンパなくキツくて、今みたいに太ってる時間なんてなかったわ。
でも、仕事も会社も何もかも楽しくて、やがて大型免許を取得し、日々楽しく運転業務をこなしていた。
が、景気低迷でリストラされてしまい、次に選んだものは派遣社員だった。
当時の派遣社員は評価も時給も高かったので、「できるだけ多くの仕事を経験したい」という私の希望は叶っていった。
CADを習得し、CADオペとして働いて、派遣先の人間関係で辛い思いをしたけれど、仕事は心から楽しかったと言える。
なのに。
やはり業績不振を理由に契約更新してもらえず、無職になった今年。
夏にちょっとだけ傷病代替の事務のパートで採用されたが、それ以外、フルタイムで働ける職場には出逢えなかった。
夏に働いた時もつくづく感じていた。
事務は向かないし、好きじゃないって。
私は、一度に一つのことしかできないのだ。
これはHSPの人(ハイリーセンシティブパーソン)のあるあるらしいが。
ちょっとずつ違うことをする、これをしながらあれもやる、みたいな器用なこと、できないのよ。
そうかと言って、反復の単純作業も好きじゃない、できない。
目の前の景色が変化し続ける、集中して頭と心を使う、クリエイティブな作業がしたい。
でも、今の自分にとって「やりたい仕事」「やってみたい仕事」が見つからないことも事実で。
なのでやっぱり、メンタルケアの仕事で生きていきたいのだ。
しかし。
そこは現実的にどうなのよ?という問題がある。
今は、「できる仕事」で収入を得るしかないのだ。
モチベーションはだだ下がり、足取り重く明日も出勤するけれど。
あぁ。
「好きなこと」を仕事にして生きていけたら、どんなに幸せだろう。
「楽しい」がお金になるって、こんな幸せはないだろう。
世の中には、好きじゃなくて向いていなくても「できる仕事」を選んでいる人はごまんといるはず。
世間がそうなのだから私もそうすべき、という自分と、いや、そこは逆らうべきでしょ?という自分。
そんなことも、明日の出勤のことを考えると思考停止してしまう現状では、解決にほど遠いわ。