「私は」から始まる「Iメッセージ」の使い方

コミュニケーションに苦手意識がある人に、ぜひ使ってほしいスキルがある。
それは「Iメッセージ」。

自分の気持ちを伝える時に、相手を攻撃するような言い方をしていないか?
一度自分のコミュニケーションを振り返ってみてはどうだろうか?




これは、私自身のこと。

先日、ある人に電話をした。
ちょっと大事な用事だった。


すると、相手は車を運転中とのことだったので、私は「掛け直しますか?」と申し出た。
でも、「ちょうど渋滞中なので大丈夫」と言われたので、そのまま話し始めた。
※運転中の携帯電話使用はダメですよ~


ところが、相手の声の向こう側から聞こえてくるカーラジオの音がうるさくて、相手の声がよく聞こえない。
相手が話しているのか、ラジオのトークなのか、分からないような状態だった。


私の用事は、大事なことだったが急用ではなかった。
そこで私も、「掛け直します」と言えば良かったのだけど、ついついそのまま話し続けてしまって。



電話の時間は、ほんの5分程度だった。
しかし、電話を切ってから私は、頭に来たようなガッカリしたような、ムカッとイラッとモヤっと、なんだかよく分からない変な気持ちになった。

なのでそこで、自分の気持ちと向き合ってみたのだ。


気づいた。
電話の相手がカーラジオをつけたまま私と会話したことに対して、 怒りと哀しみの感情が湧いていることに。
私は大事な用事で電話しているにも関わらず、「軽く扱われた」と感じたからだ。



そこで後日、私はこの時の電話の相手に再度電話をした。
そして、「カーラジオをつけたままで会話されたこと」について、「Iメッセージ」を使って気持ちを伝えた。




「Iメッセージ」は、「私」を主語にして話す。
「あなた」ではない。
ここがポイント。


「私は軽く扱われたと感じて腹が立ったし、悲しかったです」
私はそう、相手に告げた。

もちろん、「何について」を説明する必要はある。
「カーラジオをつけたままで会話されたことの話だ」と言った。



これを、「あなた」を主語にしてみるとどうか?
「あなたは、カーラジオをつけたままで会話しました」「あなたは、私を軽く扱いました」などになる。


これでは言いたいことの内容もちょっとおかしくなるし、相手を責めるような言い方になりやすいのだ。



必要なのは、「自分側の事情や気持ちだけを伝えること」である。


「あなたがこうした、あなたがこうだった」ではなくて「私はこうだ、私はこうだった」と「私は」を主語にすれば、そこに相手はいないのだから、責めるような言い方にはならない。



ありがちなのは、「大事な話をしているのに、カーラジオをつけたままで会話するなんて酷いです」とか「非常識だと思います」とか、「相手に対してどう思ったか?」がついつい出てしまうこと。

もちろん、そう思ったのだから、思ったこととして言っても悪くはないだろうが、言われた側はどうだろうか?
「酷いです」「非常識だと思います」と言わて、自分の行動を素直に反省できるだろうか?



子供がオモチャを片付けずにいたら、ママは何て言う?
「早く片付けなさい。オモチャを出したら後片付けをするものよ」と言うか、「オモチャを片付けてくれたら、ママは嬉しいな」と言うか。
どちらを言えば、子供はスムーズにオモチャを片付けるだろう?



人は、責められたり強要されたりすれば、いい気分はしない。
しかし、相手がどう感じていたか?を聞けば、自分の行動を反省するし、相手に協力しようとも考える。
私が、大事な用事で電話したのにカーラジオをつけたままで会話されたことを、「軽く扱われたと感じて傷ついた」と言うと相手は、「そこまで大事な用件ではないと思って、携帯を助手席に置いてスピーカーモードにして話をしていた。カーラジオを切る頭がなかった」と答えた。


それを聞いて私も、最初に「大事な話です」「ラジオを切ってください」など言わなかったことを反省したし、相手も「次からはちゃんと車を停めてラジオを切って話をするようにします」と言ってくれた。




相手にとって都合の悪いことを伝える時こそ、相手に対する配慮が必要になる。
最初からケンカする気満々なら話は別だが(笑)
相手との関係性を悪くさせずに自分の気持ちを伝えたいなら、「Iメッセージ」はとても便利なもの。


もちろん、伝える前には、自分の気持ちをちゃんと確認して伝える準備をしておくことも忘れずに。

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