私事だけど。
1月下旬から謎の「足裏痛」に苦しんでいる。
きっかけは、中敷きがぺったんこになっていたことに気づかずに底が薄いブーツで都内を歩き回ったこと。
そのうち治るだろうと思っていたが、痛みは治るどころか悪化していく一方で。
しかも両足だから、痛くてまともに歩けない。
靴に厚めの中敷きを2枚入れて、ゆっくりゆっくり歩くしかない生活を続けている。
でも、さすがに痛すぎて買い物にも行けなくなったので、先日、近所のK整形外科を受診。
しかし、レントゲン撮影の結果、「骨には異常ありません」とのことで、そのまま帰されてしまった。
…痛みがあるのに、何の処置もしないで帰されるって、どういうことよ?
と、私はかなりイラッとしながらK整形外科を出た。
足裏は相変わらず痛みが酷くて、何もしないのに痛みが出る時もある。
そんな話を、先週、掛かりつけのTクリニックを受診した際に医師に愚痴ったのだ。
すると、思ってもみなかった話を聞けた。
「実は僕もね、足の裏が痛くて、僕の足に合った中敷きを入れないとまったく歩けないんだよ」
と言って靴を脱いで、中敷きを引っ張り出して見せてくれた。
医師の体型はどちらかというと小柄で、私のように体重が重くて足に負担がかかっているわけではない。
そんな質問をしながら話を訊くと、数年前に自宅で素足で歩いていて足裏が痛くなったと言うのだ。
そして、そのTクリニックの近くのM整形外科で診察してもらったところ、痛みの原因はよく分からなかったが、整形外科医の勧めで靴の中敷きのメーカーを紹介してもらい、自分の足に合ったオーダーメイド中敷きを使っているとのこと。
それを聞いた私は、思わず言ってしまった。
「同じ整形外科の先生なのに、どうしてそんなに違うのでしょうね?先生が同業者(医師)だから?」
私は一般患者で医師は同業者だから親切丁寧に診察してもらったのではないか?と思った。
すると、Tクリニックの医師は「(K整形外科医は)自分が同じことを経験していないから、分からないんだよ」って。
このTクリニックには、10年ほど前からお世話になっている。
医師の性格が、攻撃的ではないし真面目で話しやすいこともあるが、医師本人も自分の健康を害したことを正直に話してくれて、その時の対処をシェアしてくれるからだ。
「眠れない」と愚痴った時も、「僕もね、うまく眠れないんだよね」と言って、自分自身が飲んで効果があった薬を勧めてくれた時は、びっくりもしたけど、嬉しかった。
このTクリニックの前に受診していたIクリニックの医師は外科医で、クリニックの昼休みにランニングに出かけるような元気な人だったから、思うように病人メンタルに寄り添ってくれなかった。
しかし、今のTクリニックに変えてから、「病院で傷ついて帰宅する」ことがなくなったのは事実で。
結局、靴のオーダーメイド中敷きは高額で私には手が出ないので、Tクリニックの医師の話は聞くだけで終わったが、次はM整形外科を選ぼうと決めた。
そして、つい数日前のこと。
とある場所で「眠れない」という話をしたところ、そこにいたメンバーのひとりが「嘘でしょ~!?ホントは寝てるよね~!?」って茶化してきた。
思わずムッとした私は「いや、ホントに眠れないんだけど」と強め口調で反論したが、その人にはまったく通じてなくて、へらへら笑いながら「寝てるよね~?」を繰り返すだけ。
いい加減に腹が立って、私は喋るのをやめた。
そして思った。
「この人、不安や心配や色んなこと考えすぎて眠れないって経験がないんだ」って。
つまり、鈍感なんじゃん?
「気にしない」ができる人、ホント羨ましいよ。
私、HSP(ハイリーセンシティブパーソン)だから繊細で複雑なんだよね…
腹立たしさから、そんなことを考えていたが。
これも、Tクリニックの医師が言うように、「自分が経験していないから分からないんだよ」の話。
今朝4時半ころ、左足のふくらはぎがつってしまい、その痛みったら。
今日は買い物に行こうと思っていたのに、これじゃあ諦めるしかないな。
この痛みも、ふくらはぎがつったことない人には分からないってわけで。
「分かってほしい人に分かってもらえない」ことは辛い。
でも、相手が自分と同じ経験をしていなければ分からなくても仕方ないだろうから、そこはあんまり期待せずにいるか、分かってくれる人に話しをするしかないと思う。
「誰にも言えない」「誰にも分かってもらえない」ができるだけないように生活できれば、悩みや問題を抱えても解決に近づける。
自分と同じ経験をしている人にうまく出逢えて、色々と分かち合えると、それは幸せだよね。
