HSPには「気にしない」ができない。だから「気にするな」と言わないで

「5人に1人はいる」と言われるHSPだけど、私の周囲にはHSPの人がいない。
それは、本人が言わないからかもしれないし、本人が気づいていないからかもしれないが。
そもそも、HSPという言葉を知らない人もたくさんいるだろう。



先日、霊視の占い師と話しをしてから、ずっと自分自身のことを考えていて、「結局私がこんな生き方になった原因は、HSPにあるんだろうな」という結論に達したのだった。
親から嫌われて疎外されてきたのも、HSPという性質故のことじゃないか?と。


HSPという存在を知るまでの私は、自分のことを「神経質な人間」だと思っていた。
親たちはそれを「ワガママだ」と言い、標準的な人たちが普通にできることができない私を責めてばかりいた。


HSPには、「気にしない」ができない。
「気になってしまう」のがHSPだからだ。

でも世間の人は、HSPに平気で、こう言う。
「気にするな」と。


そんなわけにいくか…。
というのがHSPの言い分で、「気にするな」と言われると自分を全否定された気持ちにさえなるのだ。


うつ病や抑うつ状態の人に「頑張れ、と言ってはいけない」ことは、そろそろ周知されつつあるだろう。
それと同じで、HSPには「気にするな」と言わないでよ。
無理なんだから。




HSPの特徴として「深く考える」ということがある。
なので私ももれなく、「考えてばかりいる」のだけど。


例えば、誰かに言われたちょっとしたことが、気になる。
すると、その言葉をずっと考えていて、「どうして?」と、自分の中でぐるぐるし始める。

もちろん、そういう時には決まってネガティブ方向へ考えるから、どんどん気持ちが沈んでいき、最終的には「私は人に嫌われる人間なんだ」とかへ着地するのだ。

こういう思考の傾向って、非HSPには理解できないだろう。




少し前のこと。
職場に気が合う同僚がいて、私はその同僚といつも一緒にいた。
信頼していたし、彼女といると居心地が良かった。

ある時、職場の別の同僚が言った言葉が気になり、この「ぐるぐる考える」にハマってしまったことがある。
そして彼女に「私、嫌われてるから」と言ったのだ。

そしたら彼女はポカンとした顔をして、「え?嫌われてないよ」って。
なので私も「え?嫌われてるよ」と返すと、さらに彼女は「誰に?嫌われてないよ」と返してきて、私は「誰って…、みんなに。みんなに嫌われてるんだよ」って返して…、しばらく2人でおかしな問答をしたのだった(笑)




私は、相手の潜在意識をキャッチすることを得意としている。
そのため、相手が一瞬見せる嫌悪感や苛立ちなどに気づいてしまう。
これが本当に嫌で、相手の顔を見て話したくないとすら思っているのだ。


この能力が有って良かったと思えるのは心理カウンセリングをしている時だけで、後は迷惑なだけのもの。
気づきたくないのに気づいてしまう。
これが、HSPの「気にする」の元でもある。



この能力のせいで私は子供の頃から、親たちの顔を見て、声を聞いて、その機嫌を伺ってきた。
そして、そこで感じる親たちの機嫌の悪さが「自分のせいではないか?」と思うようになり、いつしかそれは「自分のせいだ」になっていく。

親たちが、私とは関係ない別のところで起きた出来事で怒ったり苛立ったり不愉快になっていることなど、子供の私には分からなかったから。
それが「八つ当たり」だというものだとも知らず、私は親から嫌われていると信じ込んでしまった。




私は人に「気にするな」とは言わない。
それができないから相手は苦しんでいるのだろうし、それを気にする理由がちゃんとあるからだ。
それを問題をして扱うなら、問題は尊重されるべきだし、問題を抱える本人が尊重されるべきよ。



もし、あなたの周囲にHSPがいたら、「気にするな」とは言わないであげてほしい。
HSPは、周囲の情報や刺激に対するセンサーが高性能なせいで、「気づいてしまう」「感じてしまう」「伝わってしまう」ことが多いから。

世の中には、自分とは違う性質や能力を持った人間もいるのだと、理解してもらえたら嬉しく思う。



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